グーグル、検索でヤフーと提携

Yahoo!JAPANがGoogleの検索エンジンと検索連動型広告配信システムを採用することを決定したとのこと。

以前にも検索エンジンについての記事は書いたが、その時はMicrosoftのBingという検索エンジンが日本に本格参戦したことについて書いた記事だった。その記事では、Yahoo!JAPANのシェアが50％超でGoogleが30％超でBingが10％くらいと書いていた。しかし、このニュースがもたらすことは、Googleのシェアが約90％になるという衝撃の事実である。

そもそも検索エンジンとは何か分かっていない人もいるのではないか？検索エンジンとは、普段私たちが文字を入力していろいろなものを検索するために使っているシステムのことである。検索エンジンの表示結果はその運営会社によって少しずつ違っているが、ほとんどの人は違いに気づかず使っている。

Googleの検索アルゴリズムは素晴らしく、以前からYahoo!JAPANのエンジニアたちは遅れをとっていた。そのため、前から独自の検索エンジンではなく他の会社の検索エンジンに移行することを検討していたのである。
ここで予備知識だが、米国のYahoo!と日本のYahoo!JAPANはほとんど関係がない。Yahoo!JAPANの筆頭株主はSoftbankである。そのSoftbankがインターネットサービスを始めるときにYahoo!から名前を借りただけで、サービス内容は日本独自のものも多い。だから、米国Yahoo!がMicrosoftと提携することが決まっているのに、日本のYahoo!JAPANはBingではなくGoogleを使うことができるというわけである。

Yahoo!JAPANは検索連動型広告配信システムもGoogleから借りることを決断した。これにより、効率よく広告収入を得ることが出来るようになるだろう。

これらの変化は、私たちエンドユーザー(使用者)にはほとんど関係がない。しかし、インターネットの世界は大きく変動している。私は、日本がGoogle依存症になる日も近いのではないかと思う。Googleが新しい携帯のOSを出したらせっせとそれに対応する携帯を作る。Googleが新しいTVのシステムを作ったらせっせとそれに対応するTVを作る。本当にこれでいいのだろうか？日本は一番をふたたび目指さなければならない。それなのに米国の企業に振り回されている。
それに対抗するには、やはり世界で戦える日本のIT企業が必要である。ぜひ日本国内を市場といて見るのではなく世界を市場として見て欲しい。

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