当局はグーグルを注意深く監視せよ

当局はグーグルを注意深く監視せよ
http://bit.ly/bZpNEJ

この社説はGoogleが持っている権力を使って、不正を働かないかどうか注意しなければならないという内容である。簡単にいえば、政府が裏金をもらって建設会社に仕事を与えるということと同じことをしないかどうか注意すべきということである。

現在、私は検索エンジンアルゴリズムを勉強している。それらを学ぶことによって確かにどうすればページランクを上げることができるかを少しは理解できた。しかし、個人の力では明らかに限界があり、特にリンク構造を使ったランク付けはどうしようもないだろう(例えば、多くのサイトにリンクが張ってあるとページランクが高くなったり、ページランクの高いサイトにリンクが張ってあるとページランクが高くなったり)。また、世の中にはページランクを上げてお金を得ているビジネスも存在するようだ。

検索エンジンのランクはとても重要である。なぜなら、多くの人は1ページ目を見ただけで検索作業をやめてしまい、もう他のサイトを閲覧することがないからである。ランクが高ければ高いほど一番上に表示される。よって、最もアクセスされやすく、多くの宣伝ができるというわけだ。

この社説はGoogleがお金をもらって特定のサイトのページランクを上げることがないかと危惧している。確かに可能性はあるだろう。しかし、あれだけの大きな企業に成長したGoogleがそんな不正で利用者の信頼を失うようなことをするだろうか?私はそうは思わない。Googleは「自由」の象徴である。その企業が検索から「自由」を奪うことはないだろう。

以前も紹介しました。

グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する  文春新書 (501)グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)
(2006/04)
佐々木 俊尚

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