本屋に行ってきた(続き)

前回書いたエントリの続きです。

ネットで本屋の良さを出すにはどうすればいいか

ネットの弱さは表示できる情報に制限があることだと思います。
ジョブズ本を買うプロセスで考えてみたいと思います。

1.検索窓にジョブズを入力した画面

もちろんジョブズ関連の本がいろいろでてきます。

2.ジョブズ本をクリックした画面

ジョブズ本の詳細がでてきます。

3.レコメンド表示

レコメンド表示にはジョブズ関連の本の他にフェイスブック本だったり、落合の本だったり、長谷部の本がでてきてました。
ここが唯一といっていいくらいの外部へのリンクです。
他のリンクはレビューへのリンクだったり、購入画面へのリンクしかありません。
購入者にとっては、他の商品を見るためにわざわざ何回もクリックするのは負担になるため、やりたくありません。というよりやりません。
しかし、それでは本を買う気がある人をみすみす逃すことになってしまいます。
限られたスペースで、効率よく他の本をユーザーに見せる必要があります。
レコメンド表示はユーザーが今見ている本に集中できるようにするために、かなり下のほうに表示してあるのだと思いますが、もっと効率よく出せるのではないかと思います。

4.中身閲覧の画面

この中身閲覧画面にそのヒントがあるのではないかと思っています。
まだまだ中身が閲覧できる本は少ないですが、これからどんどん増えていくと思います。(見えたとしても数ページなのであまり意味が無い)
よくこの画面を見ると、右側にレコメンド商品が載っていることに気づくのではないでしょうか。
そう、アマゾンもここに注目しているわけです。
でも、これは気づく人が少ないし、あまり役にたっていない気がします。
私なら、左側の商品のレーティングとかいらないので他の情報に置き換えます。
なぜなら商品の情報なんて中身閲覧する前にみんな見ているからです。
今さらここで出すのは意味がわかりません。
そして、右側のレコメンドもとっぱらいます。
また、周りの余白が多すぎます。本文に集中させたい気持ちはわかりますが、もったいなさすぎです。
実際の本屋では、余白なんてないはずです。それでもみんな集中して本を読むことができています。


それでは、普段の本屋では周りに何があるか考えてみると、もちろん本があります。
つまり、私の意見を言わせてもらうと、左と右のコラムなんて取っ払って、閲覧している本の周りを他の本のブックカバーで埋めてしまってはどうかということです。
なるべくユーザーの邪魔にならないように、うすく表示したらいいのではないでしょうか。

このような配置で他の本をユーザーに見せたらどうでしょうか?
もちろんブックカバーをクリックすればその本のページに飛べるようにしておきます。
ユーザーにとって中身閲覧は本の購入プロセスの一番最後することだと思うので、そこに本の購入プロセスの最初であるブックカバーを見るという作業をさせるわけです。
もし今見ている本が気に入ったならその本を買うだろうし、気に入らなかったら周りのブックカバーをクリックさせるわけです。

まとめ

私が問題視したのは、ユーザーが目的以外の本を見る機会が少なすぎるという点です。
だいたいのユーザーはテレビやTwitterなどで得た「噂」によって一直線で目的の本に飛んできます。
その際に他の本を読むことはないので、私は中身閲覧画面に他の本への入口を作ることを提案しました。
ユーザーが想像通りの本じゃなかったと判断したときに、わざわざ多くのリンクを辿らせるのではなく、その判断をした瞬間に他の本に向かえるようなシステム作りが必要なのではないでしょうか。
これには賛否両論があると思いますが、一つの案として書いておきました。
機能って、ユーザーの視点で考えたいですね。