ネット脳の恐ろしさ

iPad、グーグル、ツイッターで ヒトは本当に馬鹿になりつつあるのか 〜米国の著名テクノロジー思想家 ニコラス・カーが語る“ネット脳”の恐ろしさ
http://diamond.jp/articles/-/9463

インターネットで人は馬鹿になったのか?そして、これから先、人間が退化してしまうのか?
これは非常に重要な問題である。就活時に聞かれることもあるのではないだろうか。

ネットを利用することによって得られることは沢山ある。
例えば、リアルタイムに情報が得られることである。Twitterをパソコンで利用している人は他人のつぶやきをつぶやいたと同時に見ることができる。
しかし、これは集中力の散漫につながってしまう。TweetDeckを起動した状態でパソコンで作業していると誰かがつぶやくたびに気になってしまって作業効率が落ちてしもうのは明らかである。
ではどうしたらいいか?Twitterも見ていたいし、作業効率も下げたくないという人はいるのではないか?
私はTwitterをリアルタイムで見るのはやめるべきだと考えている。Twitterは暇なときにまとめて見て、仕事の時は仕事に集中すべきである。そうしなければ、いろいろ失うことがあるだろう。Twiiterでは誰でも発信できて誰でもそれを受信できるということが重要なのであり、リアルタイム性を失ってもさほど困ることはないだろう。

また、この記事で述べているのは紙の記事を見ることとパソコン画面で記事を見ることでは集中の度合いが全く違うということである。例えば、ネットで記事を見たとしよう。その時あなたは記事の横にネット広告を同時に見ることになる。ネット広告が動画であったら、私たちは自然と目の端で動きを捉えてしまうため記事に集中することはできないだろう。つまり、知らぬ間に集中力を欠いているのである。

集中力以外にも失うものはある。
我々は検索エンジンのおかげで知りたいことはすぐに知ることが出来るようになってきた。何かの実験結果を知りたかったらネットで調べれば見つかる。簡単なプログラミングのソースコードもネットを調べればすぐに見つかる。このように私たちは体験によって得られるものを失っているのである。実験は自分でやってこそ、どこが難しいのか、どこがポイントだったのかがわかる。ネットにある情報だけでは足りないのである。
また、簡単なことはググればわかってしまうため、人は深く考えることをやめてしまう恐れがある。

ネットは多くの恩恵を与えてきた。私たちが上に挙げた欠点があるからといって使わなくなることはない。しかし、もう一度考えて欲しい。自分には何が重要で、何が重要でないのか。そうすれば人間が退化するなんてことはないだろう。それ以上にネットのおかげで人間はさらなる高みを目指すことができるだろう。

ネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていることネット・バカ インターネットがわたしたちの脳にしていること
(2010/07/23)
ニコラス・G・カー

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