接続助詞「が」

接続詞の「が」には3つ,または4つの用法があります。

1.逆接
例:雨が降ったが、運動会はやるようだ。
  2時間待ったが、彼は来なかった。
「Aが、B」とすると,AとBには本来因果関係が成り立たちません。しかし,逆接の接続助詞を使うことによってその2つの事象をつなげることができるようになります。

2.前提
例:すみませんが、携帯を貸していただけますか?
  残念ですが、思い通りにはいかないようです。
これはただのつなぎの「が」です。特に意味は持たず,「が」を抜いても意味が通じることが多いです。

3.時間的関係
例:今まで株価の動きを見ていたが、変動は小さいようだ。
これは間違いなく逆接ではありません。しかし,定義によってはこれも前提に含まれることがあります。

4.打ち消し
例:死のうが生きようが地獄だ。
この「が」は「死ぬ」「生きる」を両方とも否定しています。どちらにしろ結果が変わらないときによく使う表現です。

前提・時間関係の「が」は順接であることが多いため,「が」を気軽に使ってしまうと逆接なのか順接なのか読み手が分からなくなってしまいます。そのため,論文のようなちゃんと書かなければならない書類を書く際は,「が」はなるべく使用せず,「しかし」「でも」が使えるときはそちらを使いましょう。

そういえば水島ヒロの「カゲロウ」は予約が43万部になったらしいですよ!

KAGEROUKAGEROU
(2010/12/15)
齋藤智裕

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